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外構の目隠しフェンス高さはどれくらいがベスト?【エクステリア専門の設計事務所が選び方を教えます】

カテゴリーBLOG -日々徒然-
木製の目隠しフェンス

外構(エクステリア)工事の目隠しフェンスの正しい選び方 

外構(エクステリア)専門店のプロでデザイナーの代表が、過去の事例や施工、経験を元に誰も教えてくれない外構の疑問点や悩みを解決いたします。

目隠しフェンスは弊社の外構事例でも70%以上のお家で採用されている工種です。
そうした経験より一番大切な要素は、、、高さです。

もちろんデザインや機能などほかにも大事な点はありますが、見た目はサンプル品やカタログ、施工事例を見ればイメージできますし、機能はカタログからおおよその想定はできます。

〝高さ〟は簡単なようでとても奥深く、お家とお庭全てのバランスやまわりへの印象、防犯、家族の生活に係わってくる大事な要素です。 
下記の内容をひとつずつ解説していきますので、ご参考いただき想像以上の素晴らしいお庭造りの一端を担うことができれば幸いです。

《目次》

1.目隠しフェンスの高さの目安と用途
 Ⅰ.建物正面側での目隠しフェンスの選び方と施工例
 Ⅱ.隣地境界側での目隠しフェンスの選び方と施工例
2.目隠しフェンスの材質と種類
 Ⅰ.アルミ製の目隠しフェンスと施工例
 Ⅱ.樹脂製の目隠しフェンスと施工例
 Ⅲ.木塀の目隠しフェンスと施工例
 Ⅳ.フェンスの張り方(横格子、縦格子、大和張り)
3.目隠しフェンス工事で使える助成金
4.目隠しフェンスの選び方のまとめ

1.目隠しフェンスの高さの目安と用途 

目隠しフェンスはその名の通りピッチが狭い横(縦)ルーバーが張り巡らされたフェンスで、視線を遮る目隠し性能以外にも、アルミ製、樹脂製、木目調、本木材と素材も多種多様でデザイン性に富んだ製品が多い外構製品です。

外構全体での視覚的な面積も大きい製品なので主役になれるほどの存在感がありますが、裏を返せば、選び方のポイントを間違うと庭屋のイメージが崩れてしまう可能性も大きい製品となります。

一般的な高さ設定に、私の経験則でのおすすめの高さ設定のポイントを交えながら、設置場所ごとに高さ選びのポイントをご説明していきたいと思います。

ファサード(道路正面側)の目隠しフェンスは一般的に高さ180cm程度と言われています。
そこで疑問が生じると思うのですが、高さ180cm程度とはどこの場所での高さなのか?ということです。
また、そもそも男性の平均身長は170cmで目は10cmほど下に付いているので160cm程度でも良いのでは?という考え方もできます。

目隠しという観点からですと高ければ高いほど良いのですが、防犯という観点から考えると万一敷地内に侵入された場合(敷地内を覗かれている場合)、侵入者の姿(頭)が見えた方が素早く危険を察知できます。
上記を念頭に置きながら高さを検討していきます。

壬生町 和モダンな外構 竣工

こちらは高さが180cmの目隠しフェンスです。といってもフェンス自体の高さは160cmです。駐車場の勾配と花壇で合計20cmの高さがありますので、道路を通行される方から見ると180cmの高さに感じられます。充分な目隠しになっており、またお家とのバランスも美しいです。よほど近づかれない限り内部の様子は見ることができませんし、万一近づかれてもすぐに察知ができます(モデルハウスなのでお客様がいらしたさいはすぐわかります(^^))

こちらは高さが180cm、道路側から見ると200cmのフェンスです。建屋が隠れてしまいフェンスの存在感が強くなり、圧迫感を感じます。建屋全体のバランスも取れていないように感じますし、高さがある分材料費も上がるので価格は10万円ほど高くなっています。万一侵入者があった場合、外部からは内部でなにをしているか確認できないので気づきや近隣からの通報が遅れる可能性があります。

左図が歩道より160cm、右図が歩道より180cm。

以上より、ファサード(道路正面側)においては敷地の高さと道路の高さ、建物とのバランスを考えながら高さを考える必要があります。
専門家としてはお庭(設置箇所)から180cmの高さはせっかくおしゃれなお家とのバランスが取れないことが多いと考えていますので、もう少し低い、前面道路から考えて180cm程度の高さに抑えることがおすすめです。
また、高さが高くなるということはフェンスが受ける風の影響が大きくなり、フェンスの基礎やフェンス材料自体の重量も増えるため自ずと工事金額も高くなります。

実際にフェンスを設置するに当たっておすすめするのは、現地で高さを再現しながら、または3Dパースでイメージの可視化をしながらの打ち合わせや、それぞれの価格の比較をしてくれる業者選びをすることが非常に大切だと思います。

隣地境界側(横のお家との境)の目隠しフェンスは一般的なサイトだと高さ180cm~220cm程度と言われています。
ここでも疑問が生じると思うのですが、上記の高さは何を目的とするかで変わってきます。

例えば、あくまでも最低限の目隠しと、お庭に華やかさをプラスしたいと言う目的であれば最低限の高さ160cm程度の高さがあれば充分で、プライバシーや景色の広がり、採光も充分に確保できます。
高さを抑えた分のコストで、一段階上質な製品や造作で木塀を設置することを検討することもおすすめです。

次に隣地やアパート、マンションなどが非常に近く、完全に家族のパーソナルスペースを切り取るという目的であれば高さは220cmあっても良いと思います。
ただし、景色の抜け感や採光は悪くなってしまうので部分的に採用するなども検討しなければなりません。
上記を念頭に置きながら高さを検討していきます。

こちらは高さが220cmの目隠しフェンスです。隣地店舗が非常に近く、お客様は完全に目隠しをご希望でしたので高さのある目隠しフェンスを採用しました(もちろんお隣の店舗様にも了解は得ています)視線の抜けが悪くなると言う理由から、東面だけの採用となっています。小高いウッドデッキからの写真ですが充分な目隠しになっています。

こちらは高さが160cm(ブロック60cm+フェンス100cm)のフェンスです。もともとは180cmのフェンスをご希望でしたが、延長も長く、工事費が20万円ほど高くなってしまいそうでしたので現地で実際に高さを計り、目線ギリギリの160cmで施工をしました。隣地宅の方が背伸びして覗こうとしない限り充分な高さです。価格を抑えた分、一段階上質な製品に変更をしています。

とてもリアルな質感の木目調フェンス
横格子の造作木塀

こちらは高さが200cmと120cmを組み合わせた目隠しフェンスです。隣地が月極駐車場ですので200cmの目隠しフェンスで完全な目隠しを、ファサードに抜ける動線は景色の抜け感とコストダウンを図り120cmの一段低いフェンスとしています。

以上より、隣地境界側においては何を目的とするかをよく考え目隠しフェンスの高さを選定する必要があります。
大多数のお客様は家族の憩いのスペースを確保する為に目隠しフェンスを設置されると思いますが、高さ、視線の抜け感、採光性、価格をよくご検討頂けたらと思います。

こちらもファサード同様、実際にフェンスを設置するに当たっておすすめするのは、現地で高さを再現しながら、または3Dパースでイメージの可視化をしながらの打ち合わせや、それぞれの価格の比較をしてくれる業者選びをすることが非常に大切だと思います。

2.目隠しフェンスの種類 

目隠しフェンスの素材は大きく3種類(アルミ製、樹脂製、本木材)あります。
素材については主にデザイン性とメンテナンス性、耐久性で選びます。
また張り方は縦格子(縦ルーバー)、横格子(横ルーバー)、特殊張り(大和張りなど)があります。
張り方についてはお家のデザインや外構(エクステリア)全体でのバランスやイメージから決めることが多く、この選択を間違うとアンバランスなイメージになってしまいます。
以上の点に気をつけながら施工事例を見てみましょう。

とてもリアルな質感の木目調フェンス

アルミ製の目隠しフェンスは、国内大手メーカー(LIXIL、朝日スチール、YKKAP、四国化成、三協アルミ、タカショーなど)が幅広く製作しています。

アルミ製フェンスのメリットはやはり耐久性と強度に優れていることでしょう。
価格は高くなってしまいますが本物の木に近い質感のフェンスもあります。
また大手メーカー製ということで性能や万一の際の保証も整備されいる点がメリットです。

逆にデメリットは価格が高い、本物の木の質感とは違う、個人的には一番大きいところで板張り(ルーバー)の間隔の調整ができないところです。
視線の抜け感や採光性といった視点から考えると、お客様の好みに合致したデザインは造りづらいのかもしれません。

メーカーによって価格や質感も様々ですのでカタログやサンプルを取り寄せながら比較検討することをおすすめします。
と言いながらも、やはりコストパフォーマンスがあるもので、気になる方はお気軽にお問い合わせ下さい。

樹脂製の目隠しフェンスは、国内大手メーカー(YKKAP、四国化成、タカショーなど)や樹脂系の外構に強い(MINO、Artwoodなど)が製作しています。

樹脂製フェンスのメリットは価格が比較的手頃で耐久性も比較的優れていることでしょう。
またメーカーによっては板張り(ルーバー)の調整ができる物もあるので、お客様の好みの視線の抜け感や採光性を再現できるところがメリットです。

デメリットはやはり本物の木の質感とは違う、アルミ製ほどの耐久性はない、製品によっては耐風性能が低めの物があるといった特徴があります。

と言いながらも、近年で質感も耐久性も飛躍的に進歩を遂げている製品の種類となりますので木材が良いけどメンテナンスが、、、と言う方におすすめです。

大和張りの造作木塀の全景写真

木製の目隠しフェンスは、造作(大工さんが造る)が一般的です。

木製フェンスのメリットは意外や意外に価格が比較的安いところ、色も材質も張り方も、お客様の好みに合わせて細かく調整できるところでしょう。視線の抜け感や採光性など細部にわたって再現可能です。
また本物の木材だからこその質感は他の目隠しフェンスとは比較できないと思います。

ただ、デメリットはやはりメンテナンスが必要なことです。
木にオイルが染みこむまで(2年程度)は半年に一回程度オイルを塗布しなければなりません。
とは言っても、家族でやれば小一時間程度で済みますので大変ではないと思います。
家族でわいわいとメンテナンスをするのもとても楽しくおすすめですよ(^^)
(我が家では半年に一回の恒例行事のようになっています)

こちらは横ルーバー(横格子)で板の隙間が20mmで施工した目隠しフェンスです。目隠しフェンスは一般的に20mm程度の隙間を空けた物が多く、風の通りや採光と目隠し性能を考えたときにベストな間隔かと思います。モダンスタイルやアメリカン、カリフォルニアなど多くのスタイルにおすすめです。

こちらは横ルーバー(横格子)で板の隙間が10mmで施工した目隠しフェンスです。隣地が人通りの多い道路であったり、駐車場や店舗の場合は目隠し性能に特化した間隔で施工をします。ただ、風の影響を強く受けますので支柱の太さや間隔に気をつけなければなりません。

横格子の造作木塀

こちらは縦ルーバー(縦格子)で板の隙間が40mmで施工した目隠しフェンスです。横格子に比べ視線の抜け感が強いので、写真のように植栽と合わせると立体感が出ます。無垢材だと和の雰囲気ですが、カラーを乗せると洋にもマッチする万能な目隠しフェンスの工法です。

こちらは造作囲障の大和張りです。前後の木の板を交互に張っていく工法で、正面からは目隠しを、斜めからは視線の抜け感と採光、通風性が期待できます。写真の大和張りは広い間隔での施工となりますが、間隔をもっと狭めて張るのが一般的かもしれません(モデルハウスにいらした際は是非見て下さい)和モダンなお家におすすめの工法です。

大和張りの造作木塀

3.目隠しフェンス工事で使える助成金 

目隠しフェンス工事に使える助成金、有事の際には住宅保険も活用できるかと思います。
特に木塀(木製フェンス)に関する助成金は採択率が高く、1mあたり10,000円も補助してくれますので大変おすすめです。
弊社ホームページでも紹介していますので是非ご覧下さい(申請には国家資格や建設業許可を持った業者が必要な場合があります、弊社以外で施工の場合は是非聞いてみて下さい)
また、各補助金はお客様がお住まいの地域でも実施されている可能性が高いのでリンク以外でも是非調べてみて下さい。


『国産木材を用いた造作木塀や造作デッキの助成金』について
概要:国産木材を使用した木塀(ウッドフェンス)やウッドデッキを10,000円/m補助 

『ブロック塀等撤去改修工事費助成金』について
概要:ブロック塀撤去改修に伴う工事費を18,000円/m補助

『火災保険適用による火災・風災・水災保証』について
概要:火災保険(住宅保険)を適用した修繕工事費を50%程度補助

4.目隠しフェンスの選び方のまとめ 

目隠しフェンスの高さから工法、材質までご説明させて頂きましたがいかがだったでしょうか?

おしゃれな外構を造る上で、やはり目隠しフェンスを踏まえたデザインやバランスは大変重要なポイントです。
逆に言うと、多少コストを下げたとしてもトータルバランスが良ければ、お家とお庭が調和した上質な庭屋を造ることができるということでもあります。
【過去のフェンス工事の施工事例はこちらから→フェンス工事の施工事例
【過去の外構(エクステリア)施工事例はこちらから→外構と庭園の作品事例のご紹介

このブログを通じてお客様の素晴らしいお家&お庭ができるお手伝いができたならば幸いです。
ご相談やお見積もりは無料で承っておりますのでお気軽にお問合せ下さい(^^)

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