外構工事を補助金で安く!【エクステリア専門の設計事務所がコツを教えます】
■外構(エクステリア)工事を安くするには
外構(エクステリア)専門店のプロでデザイナーの代表が、過去の事例や施工、経験を元に誰も教えてくれない外構の疑問点や悩みを解決いたします。
『外構工事を安くお願いします』といったお客様からの声や、『外構工事を安くするには相見積もりを』といったホームページ、『地域最安!』といった低価格系外構業者のうたい文句をよく聞きます(最初から突っ込んだ内容ですみません(_ _))
元有名大手ゼネコンマンで16年間外構(エクステリア)に携わってきた経験から、安く施工するには次の3パターンだと断言します。
① 手抜きをする(材料の厚みを薄くする・目に見えない場所で安い材料を使う・施工方法が適切でない)
② 経費を安くする(次の仕事に繋げるため・仕事が切れないよう職人さんを養うため)
③ 代替案の提案や施工方法の改善、材料の調達(材料や施工方法の見直し・補助金などの活用・材料費をメーカーに調整してもらう)
②と③は健全な方法で、①は最も悪いのですが一番多い方法かと思います。
なぜかというと外構業者が下請けに安い金額で丸投げするからです。
生きる為には仕方ありませんが、外構業者は慎重に選ぶ必要があります、、、。
という余談はさておき、お家やお庭にかかる費用はできるだけ抑えたいところ。
タイトルの『外構工事を補助金で安く』のとおり、今回は③の補助金の活用に注目して外構を安く済ませるコツをお教えしたいと思います。
《目次》
1.外構工事における補助金とは
Ⅰ.木塀・ウッドデッキなど木製品に係わる補助金
Ⅱ.ブロック塀などの改修工事に対する補助金
Ⅲ.介護保険によるリフォーム外構工事の補助金
Ⅳ.雨水貯留施設・浸透施設設置に対する補助金
2.外構工事で補助金を申請する際の注意点
Ⅰ.申請から交付までは時間が掛かる
Ⅱ.申請が採択されない可能性がある
Ⅲ.申請のタイミングが決まっている
3.外構工事における補助金のまとめ
4.各補助金の参考サイトの紹介
■1.外構工事における補助金とは
まず補助金とは、国や自治体が政策や事業を進めるため、またそれらの周知や取り組み促進のため、特定の産業の育成のため、地方創生のため、国民のため、を目的に推進する施策です。
簡単に言いますと、より充実した暮らしを実現させるためサポートします、といったものでそれはもちろん建設分野においてもたくさんあります。
住居の新築、住居のリフォーム、新築外構、外構のリフォームに係わるものなど多種多様にありますが今回は外構のおすすめの補助金と、活用するための条件や注意点に注目して詳細に解説していきます。
【Ⅰ.木塀(ウッドフェンス)・ウッドデッキなど木製品の補助金】
農林水産省 林野庁より“外構部等の木質化の支援事業”という大変おすすめの補助金があります(各自治体へのリンクはページ下部にて纏めてあります→詳しくはこちら)
(当ホームページでも以前ご説明しました→詳しくはこちら)
簡単に説明しますと国産木材を使用した木塀(ウッドフェンス)やウッドデッキなどの木を使う製品に活用できる補助金です。
弊社でも人気の補助金で、1mあたり20,000円~10,000円の補助と大変大きな補助金額となっています。
概算ですが造作の木塀(ウッドフェンス)は一般的な相場だと1mあたり30,000円ほどかかりますので、50%から30%程度安く工事を行うことができます。
木塀(ウッドフェンス)はデザイン性や風合いも良く、塗装色も自由自在であるため和モダンやスタイリッシュモダン、シンプルモダン、アメリカン、カリフォルニアスタイルなど多くのお家に合うフェンスなので大変おすすめです。
【過去のフェンス高さについての考察はこちら→外構の目隠しフェンス高さはどれくらいがベスト?】
【過去のフェンス工事の施工事例はこちらから→フェンス工事の施工事例】
【過去の外構(エクステリア)施工事例はこちらから→外構と庭園の作品事例のご紹介】
注意する点としては年に一回の申請しかできないこと(今月と来月のみなのでこの記事を作成しました)、申請する業者に条件があること(国家資格や建設業許可証が必要)、1業者2物件しか申請できないことが上げられます。
また、着工前の写真や施工中、施工完了時の写真や報告も必要になりますので現場管理がしっかり出来る業者を選ぶことも重要です。
ただ、採択率(選ばれる確率)は非常に高い補助金なので弊社、またはお近くの外構業者に問い合わせてみて下さい。
木製の製品は手入れが大変でしょう、、、とよく言われますが、年に2回ほど、1時間程度の手入れで終わりますので全く大変な物ではありません(ちなみに私は家族とわいわい楽しく手入れしています(^^))
木の風合いはとても素晴らしいので、是非検討してみて下さい。
【Ⅱ.ブロック塀などの改修工事に対する補助金】
ブロック塀(コンクリート製の塀、ブロック塀、石積塀、大谷石塀、万年塀など)の改修工事や倒壊対策工事に関する補助金です。
既存のブロックの撤去工事、撤去後の改修工事が対象となり、地方自治体によりますが最大20万円~10万円程度の補助金が出ます。
ブロック塀工事だと50%程度費用を抑えることができます。
弊社は栃木県の外構業者ですので栃木県内の補助金を取り上げますが、全国の地方自治体で取扱があると思いますので是非参考にしてみて下さい(各自治体へのリンクはページ下部にて纏めてあります→詳しくはこちら)
注意する点としては申請時期が限られていること、申請する業者に条件があること(国家資格や建設業許可証が必要)、が上げられます。
ただこちらも採択率(選ばれる確率)は非常に高い補助金なので弊社、またはお近くの外構業者に問い合わせてみて下さい。
【Ⅲ.介護保険によるリフォーム外構工事の補助金】
厚生労働省より、介護保険を適用したリフォーム工事という補助金制度が公開されています(各自治体へのリンクはページ下部にて纏めてあります→詳しくはこちら)
私(38歳)含め、新築世代は両親や祖父母が高齢になってきますので遠からずお世話になる補助金かもしれません。
(当ホームページでも以前ご説明しました→詳しくはこちら)
アプローチのスロープ設置や、道路から玄関や門まわりへの段差をフラットにするバリアフリー化、階段やスロープへの手すりの設置、足腰に優しく彩りも兼ねたゴムチップ舗装に替えるなどに対する補助金で、要支援、要介護と認定された方が住宅改修を行った場合住宅改修費が支給されます。
(階段や浴室、トイレなど住まいの中でもご利用できますのでチェックしてみてください)
保険適用金額は外構費用の90%、上限額は20万円なので全体の50%程度は安く出来るのではないでしょうか。
補助額が非常に多い補助金となりますので大変おすすめの補助金です。
注意する点としては介護施設や地方自治体と連携した書類が必要なことです。
提出資料の添付数やそれに係わる方々との調整などの条件が多いため、慣れていないと少し大変かもしれません。
弊社は申請から施工までが可能ですが、できるかどうかはお近くの外構業者にお問い合わせしてみてください。
【Ⅳ.雨水貯留施設・浸透施設設置に対する補助金】
敷地内の水溜まりにお困り&心配ではありませんか?
以前は温帯であった日本も南の方からどんどん亜熱帯地域に入ってきており、近年は集中豪雨やゲリラ豪雨が非常に増えてきたと実感しています。
有事の際の浸水被害対策のほか、植物や作物の育成にも役立つ補助金が全国の自治体の施策として推し進められています。
雨水貯留施設(雨水タンク)や雨水浸透施設(浸透ます・浸透トレンチ管)が対象となり、地方自治体によりますが50%程度安く工事ができます。
弊社は栃木県の外構業者ですので栃木県内の補助金を取り上げますが、全国の地方自治体で取扱があると思いますので是非チェックしてみて下さい(各自治体へのリンクはページ下部にて纏めてあります→詳しくはこちら)
注意する点としては申請時期が限られていること、申請する業者に条件があること(国家資格や建設業許可証が必要)、が上げられます。
ただこちらも採択率(選ばれる確率)は非常に高い補助金なので弊社、またはお近くの外構業者に問い合わせてみて下さい。
■2.外構工事で補助金を申請する際の注意点
外構工事における補助金は外構工事を安く施工する上でとても魅力的かつおすすめの方法です。
しかしながら気をつけなければならない注意点もいくつかあります。
下記を参考にして頂けますと幸いです。
【Ⅰ.申請から交付までは時間が掛かる】
どの補助金も申請から採択決定までは2ヶ月から最長半年ほどの期間が必要であるため、事前に補助金が使えるか、どの段階で工事を行うか確認をする必要があります。
『待っていればそのうち工事できるよね』と言った考えが大多数ですが、その考えはとても損をする可能性があります。
なぜかと言うと、弊社含め外構業者が見積もりをつくる(工事を実施する)際には、外構工事全体での日数分以外の経費や、掘り返し(手戻り・手直し)の余分な工事費は見込んでいませんので、事前に相談し工事のタイミングを合わせることが大事です。
例えば間接費:私たちデザイナー(現場監督)の人件費、職人の人件費、それぞれの交通費、重機(機械)の搬入出費用は本来連続した流れで施工できるものがまた掛かってしまいます。
そして工事費:掘って造って埋める、といった流れに『また掘って造って埋める』が加算されますのでこちらも余分なお金が掛かってしまいます。
弊社の経営理念のひとつに『余分なコストや工程を省き、そのコストで理想の外構をつくる』という考えがあります。
せっかくの補助金ですので、このブログをご覧の皆さまも初期の段階から外構業者に相談し、余分なコストを削減して理想の外構を造って頂きたいです(熱くなってしまいましたがまだ続きます)
【Ⅱ.申請が採択されない可能性がある】
たとえ完璧な資料をつくったとしても採択されない可能性があります。
それは国や地方自治体に採択数の上限が決められていることがほとんどだからです。
官公庁の施策ですので、万人に公平に公布しなければいけませんのでときには抽選も内部では行われています。
弊社も他業者様も一生懸命資料を作成しますのでそこは何卒ご理解ください。
【Ⅲ.申請のタイミングが決まっている】
補助金の種類や年度によって申請時期や回数が決まっています。
例えば2024年(令和6年度)【木塀(ウッドフェンス)・ウッドデッキなど木製品の補助金】は1年に1回、5月下旬から6月下旬までです。
また国や地方自治体の予算の都合で補助金が無い年もあります(内容については変更の場合もあります)
お客様が調べるのも一つの方法ではありますが、外構施工業者が決まっているのであれば『なにか使える補助金はありますか?』と依頼してみるのも一つの手段かと思います。
■3.外構工事における補助金のまとめ
外構工事における補助金をご説明させて頂きましたがいかがだったでしょうか?
申し込み期間や申請方法などやや手間はかかりますが充分なメリットがあります。
おしゃれな外構をつくる上で、やはり『余計なコストや工程を省き、そのコストで理想の外構をつくる』ということは非常に大切なポイントです。
お金が無限にあるのならば気にもとめないのでしょうが、私は家を建てる際にも、いえ、何をするにも無駄な出費は抑えたい!その分他のところでこだわりたい!
という性格なのでご理解頂けますと幸いです。
このブログを通じてお客様の素晴らしいお家&お庭ができるお手伝いができたならば幸いです。
ご相談やお見積もりは無料で承っておりますのでお気軽にお問合せ下さい(^^)
■4.各補助金の参考サイト一覧(栃木県中心)
今回のブログでご紹介した補助金に係わるサイトを添付しますので是非お役立てください。栃木県以外の全国の地方自治会で取扱があるものがほとんどです。
お住まいのエリアで是非調べてみてください。
Ⅰ.木塀・ウッドデッキなどに木製品に係わる補助金
農林水産省 林野庁 “外構部等の木質化の支援事業”
Ⅱ.ブロック塀などの改修工事に対する補助金
【例 栃木県内】
宇都宮市、栃木市、小山市、鹿沼市、下野市、真岡市、足利市、日光市、壬生町など
Ⅲ.介護保険によるリフォーム外構工事の補助金
介護保険を適用したリフォーム工事 厚生労働省:介護保険における住宅改修資料
Ⅳ.雨水貯留施設・浸透施設設置に対する補助金
【例 栃木県内】
宇都宮市、栃木市、小山市、鹿沼市、下野市、那須塩原市、壬生町など
外構と庭園のデザイン設計事務所-ノスデザイン
栃木県壬生町を拠点に、宇都宮市・小山市・栃木市などの栃木県内を中心にお客様に寄り添った上質な外構(エクステリア)と庭園(ガーデン)のデザイン・設計・施工を行っています。
お打合せやご相談は無料で承っておりますのでお気軽にお問合せくださいませ。
株式会社ノスデザイン-NOS-design,Inc.
栃木県下都賀郡壬生町国谷322-298
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